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水濡れ・あれこれ…損害補償

■水濡れ・あれこれ…損害補償

「火災保険」の『火災』『落雷』『破裂・爆発』『風災・ひょう災・雪災』による損害の補償は、「住宅火災保険」「住宅総合保険」「団地保険」で共通になっています。そして、これらの損害は、《住宅物件用》にかかわらず…「店舗総合保険」などの一般物件用や、工場・倉庫物件についても補償されます。

言ってみれば、「火災保険」の《基本補償》…というワケです。最もシンプルな「住宅火災保険」は、この《基本補償》しかありません。

「住宅総合保険」と「団地保険」には、《基本補償》のほか、日常生活で起こり得る様々なリスクに対応する補償があります。外来物の『落下/飛来/衝突』・『盗難』・『騒じょう』、《自然災害》以外の原因による『倒壊』や『水濡れ』などによって生じた損害も、補償されます。

《水濡れ》とは…給排水設備の事故または保険契約者以外の人の住居で生じた事故による、『漏水・放水・溢水』のことです。

団地(マンション)で、〈上の部屋から水が漏れてきた~!〉‥などといった事故は、大いにありそうです。安普請の家屋や老朽化したマンションなどに居住している場合、あるいは周辺の住民が《大らか》な人ばかりである場合は、検討の余地が大有りかも…。

さて、住宅の《水濡れ》の事故として、『漏水』『溢水』は分かるのですが…フツーに生活していて、『放水』に遭遇するとは思えません。

誰かが家の中で善からぬ事をして、証拠隠滅のため、家ごと《丸洗い》でもしたのでしょうか?…そんなバカな。〈水道管が『破裂』して噴水ができた・近隣の火事で消火作業による『放水』を受けた〉‥などといったケースを指すのでしょうね。

今は昔。古いタイプの《水洗トイレ》に…貯水タンクが天井近くにあり、タンク内の弁と繋がるヒモなどを引いて、水を流す仕組みのものがありました。

…そのタンクは木板張で、老朽化した配水管のヒビからは、僅かに水が浸み出しています。ある日、力強く配水管を掴んだところ…ヤツはあっけなくボキッと折れ、貯水タンクが鈍い音を立てて落下し、家の中に《プチ洪水》が発生したのです。

『漏水・放水・溢水』の、見事なトリプル攻撃!今は昔‥の、お話でした。

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