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地震保険と火災保険を深く深く

重複はナシよ!~保険料割引

「地震保険」の保険料は、所在地による《等地》の区分と《建物》の構造によって決められています。そして、『基準料率』で算出した保険料は、各種の割引が適用されます。保険の対象となる《建物》の、耐震や免震の性能などに応じた割引制度があるのです。

「地震保険」の保険料割引には、「耐震等級割引」「建築年割引」「免震建築物割引」「耐震診断割引」の、四つがあります。

「耐震等級割引」は、《建物》が、『住宅性能評価』に定める等級のいずれかに該当する場合に適用されます。等級と割引率は、以下のようになっています。

  • 1等級…数百年に一度程度発生すると考えられる地震に対して、倒壊・崩壊・損傷を生じない程度。震度6強~7程度の地震に十分耐える構造で、割引率は10%
  • 2等級…数百年に一度程度発生すると考えられる地震の1.25倍の大きさに対して、倒壊・崩壊・損傷を生じない程度。災害時の避難場所となる、学校などの建物が該当し、割引率は20%
  • 3等級…数百年に一度程度発生すると考えられる地震の1.5倍の大きさに対して、倒壊・崩壊・損傷を生じない程度。災害時の拠点となる、病院や消防署などの建物が該当し、割引率は30%

災害時の拠点や避難場所になるような《建物》に、住んでるワケないじゃん!‥と、ツッコみたくなりませんか?

それでも、一般的なマンションなどは「1等級」に該当するはずですから、10%の割引は見込めそうです。(よしよし…)

「建築年割引」では、昭和56年(1981年)6月1日以降に新築された建物が、10%の割引になります。これは、容易に該当しそうですね。(ホツ…)

「免震建築物割引」では、『住宅性能評価』において『免震建築物』と評価される建物が、30%の割引になります。『免震建築物』は、建物と地面の間に免震装置が介在していて、地震の揺れが建物に伝わりにくくなっています。

「耐震診断割引」では、耐震診断または耐震改修によって『耐震基準』に適合していることが確認された建物が、10%の割引になります。

「免震建築物割引」と「耐震診断割引」は、2007年10月に追加されたものです。それ以前は、「耐震等級割引」と「建築年割引」のみでした。

なお、これらの四つの割引を重複して適用することはできません。いずれか一つ、有利なものを選択することになります。

それにしても…耐震・免震の割引が三つ以上重複する《居住用の建物》って、あるのかしらん?

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